2020/08/02 09:47

お客様から、よくドリップコーヒーのやり方はどうすればいいのか?

というご質問を受けます。

世間には、ドリップ方法について色々教示してあって、有名なバリスタであっても人によってやり方が異なるんです。
千差万別。

どの人も自分のやり方が一番だと思っているでしょうし、
とはいえ、どれが正しくてどれが間違っているという話でもありません。

要は好みの問題なので、とりあえず「基礎」を学んだらあとは
ご自分で試行錯誤しながら、工夫をしていくのが良いと思います。

出来上がりのコーヒーが美味しいか、好きかどうかが一番だいじなところですし
それぞれに工夫できるのがコーヒーの面白いところです。

ですので、今日は、masuocafeはこういう風にドリップしている一例としてお話します。
こうでなければならないということもありません。

んでは、いきましょう。

まず、分量についてです。

masuocafeでは、

1杯あたり13gのコーヒー豆を使っています。



注ぐお湯の量は230mlです。
これはあくまで注ぐお湯の量なので、出来上がりの分量は210ml前後になります。
コーヒー豆(粉)が吸収する分量があるからです。

お湯の量は「88℃」に設定しています。
うちでは温度調整機能付きケトルを使っていますので、正確に88℃に設定ができます。
ご家庭でも湯温計などがあれば測っていただくのが一番ですが
ない場合は、やかんなどで沸かしたお湯を、コーヒーケトルなどに移し変えてもらうことで
だいたいこれくらいの温度になるはずですので、試してみてください。

沸騰している100℃近いお湯を使うと、コーヒーの味に尖りが出てしまい
せっかくのコーヒー豆本来の甘さが楽しめなくなってしまうので注意が必要です。



では、始めていきましょう。
まず、ペーパーフィルターの波目状になっている部分を折り返して
ドリッパーにセットします。



セットしたら、僕はフィルターを洗うこととドリッパーを温めることを意味して
湯通しをします。



ドリッパーを温めることは必須ですが、フィルターを洗うのは好みです。
洗うことで出来上がりのコーヒーの口当たりがまろやかになります。
紙の臭いが気になるから洗うという人もいますが、ちゃんとしたメーカーさんが出しているペーパーであれば
そこまで気にならないのではないかと個人的には思っています。

挽いて粉になったコーヒー豆をドリッパーにセットしたら
ドリッパーを優しく叩いて、豆の表面を平にしてあげてください。



そこまでできたら準備完了です。

ここからお湯を注いでいきます。

【お湯1投目】
まず30mlのお湯を粉全体にいきわたるように注ぎます。
そうしたら、30秒間待ちます。「蒸らし」の時間です。



【お湯2投目】
次に、90mlお湯を注ぎます。
ペーパーフィルターに直接お湯が当たらないように、少し手前部分をめがけて
円状にお湯を注いでいきます。この2投目は全部のお湯が落ちきるまで待ちます。



【お湯3投目】
次に60mlを注ぎます。同じように円状を描きながら。

【お湯4投目】
最後に3投目のお湯が1/3くらい減ったら、最後の50mlを注いでください。



蒸らしの時間を含めて、2分から2分30秒にくらいで完成させるのが理想です。

そして、ドリッパーを外すタイミングについてですが
コーヒー業界の常識としては、「最後の1滴は注がない」というものがあり
すべてのお湯が落ちきる前にドリッパーを外すというものがあります。

でも、masuocafeではすべてのお湯が落ちきるまで待ちます。

特にmasuocafeのコーヒー豆は、高品質の生豆を使っていますし、
さらに焙煎士のますおかがハンドピッキングをすることによって
雑味やえぐみの原因になる欠点豆はすべて排除しています。

ですので、すべてをしっかり落とし切っても、雑味、えぐみがでることありません。
しっかりと味が出るのでむしろこの方がよいと考えています。

もちろん好みの問題ですので、工夫なさってみてください。

【味の調整について】
このやり方で、味が薄い、濃いということがあれば
まずお湯の注ぐスピードから変えてみることをオススメします。

注ぐスピードが速ければ、味は薄く
ゆっくりであれば、味は濃くなります。

調整すべき箇所は無数にあるので、どれもこれも調整するとわけがわからなくなっていまいます(笑)
ですので、どれか一箇所に的を絞って、調整されることをオススメします!

ドリップの方法に関してはこんなところですかね。
参考になれば幸いです。

何かご質問などありましたら、お問い合わせフォームからメールを送っていただければ
回答させていただきます!お気軽にどうぞ!!