2021/08/16 19:28

僕のコーヒー豆の販売は、2018年の8月からスタートしました。
ちょうど丸3年。4年目に入りました。

2018年、当時「さかな家喜三郎」という知人が経営していた完全予約制の高級料理店を、時間があるときに手伝っていました。
ちょうど同じ頃、僕は趣味で自分用にコーヒー豆を焙煎してコーヒーを楽しむということを始めました。

試しに、そのコーヒーを「さかな家喜三郎」の大将に飲んでもらったところ、「こりゃうめぇな!店で使わせてくれ!」ということになりお店で提供することになったのです。ランチタイムのサービスコーヒーとして、ディナータイムの締めのコーヒーとして、あっという間に人気を博していきました。

脇役だったコーヒーがあるときから、「コーヒーだけでも飲みに来たい」というお客様がちらほら現れ始め、そうこうしているうちに、「自宅でも飲みたいから、豆を売ってくれ」という方が現れてくださったのです。

正直なところ、当初、趣味でやっていたものを「売り物」として販売していいのか?という思いがありました。僕の焙煎技術は、独学です。誰かに師事したことはありません。火加減やスピードを記録に取りながら、試飲してまた記録を取って、ということを繰り返し試行錯誤しながらやっていました。ですから、お金を頂いてそれを販売して良いものなのかどうかに自信がなかったのです。

当初販売を渋る僕に、お客様から「どうしてもダメのか?客が美味しいというのだから、それがすべてだろう。」と言われ、大将にも同じことを言われ、「それなら」ということでおっかなびっくりで販売を開始したのです。

おっかなびっくりで始めたのに、売って欲しいというお客様はどんどん増えていきました。僕にとって、それはプレッシャーでした。特に「〇〇さんに紹介してもらった」とお店を訪れた方がいたときは、尚更のことでした。〇〇さんの顔に泥を塗るわけにはいかない。だって、その紹介で来たお客さんがもし美味しくないと感じたら、「〇〇は味がわからない奴だ」となってしまう可能性だってあるのです。

ですから、いつもどんなときも手を抜くことは考えられず、丁寧に基本に忠実に行うことだけを意識して心がけてきました。
その後「さかな家喜三郎」はいろんな事情があって、閉店してしまいました。閉店を惜しむ多くのお客様から、「コーヒー豆の販売は続けて欲しい。郵送で送ってくれたら良いから!」という声を頂いて、誕生したのが「masuocafe」というオンラインサイトなのです。

さかな家喜三郎時代から、毎月欠かさずご購入くださるお客様が何組かおられます。
その中で、一番長い方が、2018年の8月からというわけです。

36ヶ月連続ということです。
こんなにありがたいことはありません。

もちろんそのほかのお客様の方々も、絶えずご購入くださりご支援を賜ってきました。

コーヒーに関わることで、僕の人生は変わりました。
まだまだステップアップの途上で、これからスタートといってもいいくらいの身分ですが、
それでもここまで3年(途中で店が潰れながらも)続けて来れたことに、少し自信を持てている自分もいます。

すべてこれまでのサポートしてくださったすべてのお客様のおかげです。
心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。

謙虚に、コーヒーに関われることや、コーヒーを通して、
まざまな素敵な方と出会えたことに感謝して、引き続き成長して参りたいと思います。

本日は、お足元の悪い中、私のご挨拶に足をお運び頂きまして
誠にありがとうございました。簡単ではございますが、4年目に入ったことのお礼とさせて頂きます。

今後ともよろしくお願い致します。
masuocafe 益岡悠介