2021/04/17 14:57

こんにちは。

久しぶりのblogとなりました。

masuocafe コーヒー豆焙煎士のますおかゆうすけです。

今日は、僕が、コーヒー豆を準備するにあたり、特に力を入れているハンドピッキングに関わるお話を書きたいと思います。

ハンドピッキングとは、コーヒー豆を焙煎する前の「生豆」の状態に含まれる”悪い豆”を手作業で取り除く作業をいいます。

悪い豆というは、虫食いの豆、割れている豆、枯れている豆、カビてしまっている豆などのことを指し、
これらのことを通称・欠点豆と言います。

この欠点豆というものは、
昨今の生産者さんの努力のおかげでかなり減っている状態で輸入され、僕たち焙煎士のもとへ仕入れられるわけですが、
それでも長い空輸や船旅の中で、どうしても欠点豆は含まれてしまいます。
それを僕たち、焙煎士を焙煎前の最後の仕上げの準備として、一粒ずつ取り除いていく作業をするわけです。



とても地味で大変な作業ではありますが、この欠点豆を残したまま焙煎をしてしまうと
コーヒーを淹れて飲んだ時に、雑味やエグミを感じることになってしまいます。

masuocafeのお客様から、masuocafeのコーヒーは、クリアですっきりした味わいがすごいとの
ご感想をいただくことが多いですが、それはこのハンドピッキングの作業を徹底的に行っているからです。

このように味に多大な影響を与えてしまう欠点豆ですが、もちろん身体にも大きな害悪を与えてしまうことになります。
欠点豆の中でも特に問題となるのが「カビ豆」です。


(これらが欠点豆です)


昨今、医学や科学の分野では、体調不良の主な原因は「体内炎症」であることが盛にいわれています。
そして、その原因となるトップバッターは「カビ毒」であるとの一つの説があります。

特定のカビ毒は、がんや自閉症、パーキンソン病などの難病、肝臓、腎臓、免疫系の不調を引き起こし、不眠や頻尿の原因となることも多いそうです。カビは、真菌類と呼ばれる現生生物、糸のような菌糸と胞子から成り立っています。そして、コロニーを作り、たくさんの胞子を撒き散らしていきます。この現象は、体内でも行われます。つまり、体内はほどよい熱があり、湿気もありますから、カビにとってとても居心地がいい場所なので、繁殖がしやすい環境であると言えるわけです。そして、それは脂肪に溶けて、脂肪の中に貯蔵され、身体の中で数々の炎症を巻き起こし、様々な不調を呼び起こしているのだそうです。もし、今、ダイエットされている方がいて、”どうしても脇腹のお肉が取れない”とお悩みの方がいるとすれば、それはその場所がカビ毒の貯蔵庫となっている可能性があります。

前述したとおり、昨今では、コーヒー豆の品質の評価が厳しくなりつつあり
欠点豆の多く含まれる生豆は価格も安くなるため、生産地でも欠点豆の除去には力を入れられており
日本国内の心あるコーヒー焙煎士の方々は、この欠点豆の除去に余念がありません。

ですが、残念ながらそうでないものも多く流通していることもまた事実です。

僕は、自身の学習のために、他社、他店さんの焙煎豆を購入させて頂くことがありますが
時折、パッケージを開けた瞬間にコーヒーの良い香りに紛れて、カビの匂いがするときがあります。
埃っぽいような青っぽい匂いです。実際に、コーヒー豆を見てみると、やはり欠点豆が多い印象を受けることがあります。
飲んでみても余計な味があるので、それはすぐに分かります。

コーヒーを飲んで胃が痛くなったり、お腹が緩くなったりした経験はありませんか?
僕は結構ありました。

しかし、自分でコーヒー豆を焙煎するようになり、「良いコーヒー」「悪いコーヒー」を判別できるようになってからは
そういうことが起きることはなくなりました。実際、「胃が痛くなるからコーヒーは控えている」と仰っていたお客様が、試しにmasuocafeのコーヒーをお試しになってmasuocafeのコーヒーは飲めると毎月定期的にご購入頂いているということがあります。

欠点豆を取り除くハンドピッキングは、地味で大変な作業です。
なので、”ある程度”は欠点豆が含まれるのは仕方ないと思うコーヒーショップの中にはあるようですが
僕は、上記の「カビ毒」のようなことを勉強しているので、1粒たりとも取り除き残しがないようにしたいと思っています。

「自分の親にも安心して飲ませることができるコーヒー」
これが僕がコーヒー豆を準備するにあたり心がけているモットーです。
美味しくて、さらに健康にいいものををご提供したいと思っています。

コーヒーの味に関して、美味しいまずは、個々人の主観的判断なので一様に決めることはできません。
ただし、「良いコーヒー」「悪いコーヒー」は客観的な指標があるので、それは判断することが可能なわけです。
僕は、その「良いコーヒー」に関して、一切の妥協なく取り組んでいます。



良いコーヒーは、身体への良い影響がたくさんあります。
ただし、悪いコーヒーがそれを打ち消し、逆に害悪をもたらしてしまうのです。

ぜひ、日頃お召し上がりになっているコーヒー豆が、コーヒー以外の香りがすると感じたら
このブログ記事をことを思い出していただけると嬉しいです。

コーヒーは日々の暮らしを潤し、小さな幸せをもたらしてくれるものです。
だからこそ、僕は最高の品質でお届けしたいと考えています。

参考文献:「ウルトラデトックス333」高城剛著 NEXTRAVELER BOOKS (2019/9/30)